つぶやく税理士

人生を豊かにする人間関係の質

  2025/03/31    商売のヒント

誰とどのように付き合うかで人生の色彩は大きく変わります。この観点から見ると、人との関わり方には興味深い三つの層があるように思えます。まず同じ顔ぶれとの付き合いを好み、そこに終始する関わり方。これは確かに居心地良いものの、新しい視座を得る機会は限られ、ともすれば自己満足の殻に閉じこもりがちです。慣れ親しんだ環境に安住するあまり、自身の成長の可能性を狭めてしまう危うさをはらんでいるでしょう。仮にこれを「三流の関係性」とした場合、多くの人々との出会いを追い求めるのは「二流の関係性」といえそうです。多様な出会いは大いに刺激的で価値もありますが、それが表層的な名刺交換程度で終わってしまっては本末転倒です。広く浅い人間関係は一見、華やかに見えても「数」を重視すると、本質的な心の通い合いを欠いてしまうことが多いです。では「一流」と呼ばれる人々に共通するのは、どのような形の関係性か。

それは、目の前の一人一人を大切にする姿勢です。その時、その瞬間の対話に真摯(しんし)に向き合い、相手との信頼関係を丹念に紡いでいく。決して効率や利益だけを追求するのではなく、互いを理解し、尊重し合う関係を築くことで、結果として揺るぎない人脈が、自然と形成されていくのだと思います。

人間関係に完璧な答えはありませんが、目の前の出会いを大切にする姿勢は、人生を豊かにする鍵となりそうです。新しい出会いを大切にしながらも、一期一会の精神で一人一人との関係性を深めていく。せっかくなら「一流の関係性」をベースにした商売に励み、人生そのものを豊かにしていきたいものです。